二月三日の晴れた日に
2月
3日
回収を忘れたゴミのように
未練ばかりを回想して
なるべくひとが少ない道を選び
図書館へ向かう
混んでいるのだろう
図書館へは時間をずらそうと
献血センターを覗いてみた
常連の私にとって
一時間待ち程の賑わいと感じた
いつもは閑散としているのに
陽気がこの街を今日は変えている
やはり図書館かと向かう
座るところがない程に混んでいる
しかし詩集が並んだ棚には
誰ひとりとして興味を示していない
ここがなんとも落ち着く場所だ
今の気持ちに合う詩集を探すが
見つかるわけもなく
二月三日ということで
上から二番目の棚
右から三冊目の中原中也の詩集を抜く
座る場所を確保して詩集を読まず
タブレットを取り出し
詩を書き始めている
いつもの私は今日も変わらない