遠くない死
1月
21日
安らかに眠るように
逝けたのなら幸せだろう
父親も同じことを言っていたが
病院で生かされ苦しかっただろう
最後の最期は家族に見守れ
その顔は安らかで
すこし救われた気はしたが……
生まれる順番があれば
死ぬ順番がある
誰にでもやってくることを
知ってはいるが
受け入れながら死ぬのだろうか
拒絶しながら死ぬのだろうか
生きている者にとっては
どう生きるかが
どう死ぬことなのだろう
ギリギリまで
枯れるように生きてゆくしかない