渋谷の青にある白
11月
29日
それ以上に俺は速く流されている
交差点の人混みで
交わらない視線は
それぞれの人生が真っ直ぐと
ひとに在るものが
俺には無いように思えて
劣化してゆく勢いは強くなる
やっと辿り着いた向こう側
息が上がり
しゃがみ込んだアスファルト
振り向き歩くひとから感じる疎外感
俺は歪んだ視線で
ひとの顔色を気づかれないように
見ることぐらいが今の精一杯な生き方
それでも
逃げ込む空の無い日はなかった
単純、単色に思える空へ仰ぎ
様々な答えを用意をしているかのように
なぜ白い雲の流れはとても自由なのか