未経験
11月
27日
僕は最後の日を考えている
希望なんてもうないから
待ち合わせの場所もないし
時間もないのだから
君を眺めることくらい
許して欲しい
みんなより短い命の宣告
怖くてしがみつきたいけど
何処に誰にどうやって
飛び込めば楽になりながら
僕は無くなれるのだろう
やっと見つけたけど
君の空から僕は消えた雲
死なないで、と君の魂が言う
だけど僕を忘れて欲しい
最後の願いで距離をおいて
正直にわからないんだ
経験のない最初で最後の死
死にたくない、と叫びながら
僕は消えたくはない
嘘をつくほど悟れるわけもなく
許して欲しいことは
君に気づかれず微笑みを
できる限り多く眺めることさ
君の涙を見たくない僕
大好きな君を悲しませたくない僕
間違いは僕に無くなってゆく