教科書にあるような詩を
7月
31日
ホームのベンチに座わり
一編の詩を書いている
風が軽く吹き
蝉が遠くで鳴いて
昨日読んだ誰かの
教科書にあるような
詩を思い出しては考える
言葉を磨きすぎると
僕の好きな詩ではなくなる
未熟なところで止める
そんな勇気も必要だろう
ピカピカに光った詩を
書けないから負け惜しみで
言っている訳ではない
ひとそれぞれ
好きな詩があって
僕の場合はズッコケた
そんな詩を愛してしまう
自分らしくを具現する楽しみ
やはりひとそれぞれ
突然に特急電車が通過する
偏った思考に刺さっては
抜けて行った
詩は自由だと思うと
自由という言葉に縛られ
自由でないといけない
そんな枠に嵌ってしまう
読んでみよう再び
僕という枠を外して
教科書にあるような詩が
生きているかどうか