身体の変形
6月
16日
いったい俺は人間から
どんな動物になろうとしているのか
朝、骨の変形に気がつく
日中は身体もカッカしているから
静かな光と共に
痛みから焦りとして目覚める
ドクターは言う
そういう人、いるんだよ
まあ、頚椎もくの字への字に
ガクガクになっているのだから
骨が少し出たくらい
ネタにしてしまおう
はてはて、まだ手の握力は
残されている
あとこの手が活躍するのは
何年くらいなんだろう
ここが一番、俺にとって重要だ
気軽に詩を書けるのも
手のおかげだから
使えるうち、ほんと感謝だな
先日「どんと構えていなさい」と
ある人に言われたけれど
俺にはそんな時間がないんだ
だって、人間から違う骨格動物に
なってゆくのだから
まあ、心だけは人間だったら
この先、どうなろうと
詩を書き続けることだろう
信じる者が詩人だ