雲から見えるあなたへ
5月
30日
とり戻した自分で詩を書く
今は雲になってふかふうか、と
あなたへの怒りなどもうありません
時間だけが
そうさせたのではありません
どんなことがあなたにあったのか
少し考えてみただけです
自分を苦しめ形成してゆく嘘
それは仕方なかったのだろう、と
どんなことがあったのかは
私にはわかりませんが
きっと偽りがないと
どうしようもなかったのでしょう
知らぬ愛の空洞を
何かで埋めようと必死だったのだろう、と
今はそう思っています
どうかあなたが愛にふれることを
私は雲から願っています
どうかあなたがいつの日か
仮面のいらない詩を綴れることを
私は雲から願っています
どうかあなたが
愛を知る日が来ますように