下弦の垂れる抽象風骨
5月
22日
遠い過去に貼られた
臆病の言葉を剥がせない夜風
解っているのさ
時空に張り巡らせたトラップが
自分の虚言によるものだと
吐いて踊る明日の音楽隊
響き割れる髑髏の行進
タッタラッタ
タッタラッタ
沈んでゆく歓喜の叫び
干からびた指先
後退に消滅してゆく者達の儀式
発射される護衛の幻に
跨がる屍の思想は笑う口笛
解っているのさ
時空に張り巡らせたトラップが
自分の虚言によるものだと
タッタラッタ
タッタラッタ
服従する魂の憩いに
傍観しながら溺れてゆく快感
タッタラッタ
タッタラッタ
臆病に重なり合う鉛の塊
沈みながら惻隠の微笑が抜け出す