本日は予定がないため図書館へ。 詩の棚に新しい本が置いてある。 『世界はもっと美しくなる』 詩:受刑者、編:寮千子 (出版社:ロクソン社)という本だ。 奈良少年刑務所詩集の第二弾。 まだ発行されて半年の詩集を手にとる。 前作より纏まった作品が多く、 詩人が書く詩より数段に詩であったりする。 (前作も素晴らしい) 読んでいて時間を止めてくれる作品ばかり、 グッと惹きつける素晴らしい詩集であった。 すべて受刑者が書いた作品集となっている。 やはり著作権があるために 作品をブログには載せられない。 詩集はインターネットなどで、 全て無料で拝読できるようになれば、 素敵だなと常々思うのです。 すると詩人が詩を書き収入もなくなるが、 それで良いのではないだろうか。 詩はすべてボランティア。 紙媒体は読みやすくカタチへの想い入りがあるが…… (インターネットを使わないひともいるよな……) って、いうか自腹を切って 私家本を出される方も多いが、 それはそれで凄い意気込みを感じ、 尊敬に値するものではある。 かなり脱線してしまったが、 こちらの本はこれこそザ・詩ってことだ。 とても心を揺さぶる詩集であった。 個人的に好きな作品は「涙」。 34ページ。 頑固で仕事一本の父で、 息子の名前さえ呼ばない親。 しかし、その父親が警察に 「こどもを漢字ひとつであらわすとなんですか」 と問われ、「宝」と書いたそうだ。 このストーリーに含んだ親子の繫がりにハッとした。 よしっ、もう一度読んでみようかな。。。