波は穏やかな感情の起伏 心のどこかで津波を回想させ あの悪夢の表情がどこに潜んでいるのか 不思議な気持ちで揺れる反射 優しい光を追って まだ冷たい風に吹かれています 自然の力で私たちは 生かされたり 死に押しやられたり 人間に踏まれる小さな虫のように やはり無力でか弱い存在 私たちは感情に揺られる生きもの 悲しい辛い そんな過去を引きずってゆきます 穏やかな波は語ってはくれません その怒りの意味を 今はただ美しい海でも 偽りの表情ではないかと 疑問と一緒に眺めています