汚れた詩/それでも
2月
26日
自分以外には読まれない詩
ずっとそのスタイルで外へ表現はしなかった
する必要もなかった
三十年前のノートがタンスの隅から飛び出した
投げ散る字で書かれた詩は力があり生きている言葉だった
今、自分の詩は叫んでいるのだろうか
愕然
まったく意味のない詩ばかり書いている
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詩を学んだことにより失ってしまったもの
こんな風に書けば纏まって完成度を上げれば
確かにひとの心へ入りやすい
そうして少しは読める詩が書けるようになった
だが、三十年前の自分が語っている
お前はそんな詩を書くために生きているのか
もう詩を書く資格は無くなっている
と
もう戻れやしない
戻り方など存在しないのだから仕方ない
これが自分なのだから
それでも生きていることは詩を書くこと
詩を書くことは生きること
に、なってしまい
その執着で汚れるように
詩を書いて行くしかないのだろう
もう、それしかない