二月のどんより空 朝のゴミ出しに風がご挨拶 まだまだ寒いでしょ と、冬の口からはき出され 天気予報では 今日は二十度まで気温が上がるとか 雲の切れ間さえわからない空 ほんとうだろうか 疑いの朝を晴らしてくれ 寒さに気負うことも忘れるから あれれ また布団の中に入って どんより空を思い出しては グレイな重さや 寒さを少し楽しむ自分発見したりする 学校をサボりたい子どものように 仕事をサボったらなんて考えてみれば ちっとも変わっていない自分を発見したりする あと五分 あと五分 どのタイミングでどんより空へ また向かって行くのだろう 他人ごとのように考えながら どんよりに支配されたくて…… ほんとうに今日は晴れるのだろうか