とても冷めました それはいいことだと思います 詩を書く上で余計なモノ 見えてしまったのだから 感謝すべき日々だったのでしょう なんだかどこからか ピアノのCコードが聴こえてきます それは煩わしさの終わりの和音に聴こえて 僕は君のことはわかってしまうんだよ どんな言葉を連ねても 詩を四十年書いて自分という 人間を見つめていると 君の心が見えてしまうんだよ これは詩を書くひとの運命で 良いことではない気がします 受け入れたくないことまで 飲み込まなくてはいけない強さを 要求されるのですから Fコードに変わりましたね 次に向けての和音になりました また自分の詩に戻るのです 君は僕でないさよなら 当たり前のCコードに戻り 力強く弾ける気がしてきました