寒さは本領発揮 朝の布団の中まで影響され ぬるま湯に浸かっているように 寝床から出ることは出来ない それでも気合をいれ飛び出す カツカツとなる歯 半ズボンで冬を過ごした 小学生の頃が懐かしく頼しい 二十代、三十代、四十代 電車が混んでいれば 冬でも汗をかいていたが 最近は帽子を被り 手袋をしたままでも 一向に暑さは感じなくなる 変わってゆく身体 寒さに弱くなっていく精神 せめての温もり ほっと缶コーヒーを流し込み 自分にご褒美を与えながら 寒さに耐えようとして 足りないもの 冬の寒さに対し足りないもの 今の私には何が足りないのだろう 吸い込む空気が 身体を凍らしてゆく冬の朝