夢の島を引きずる今日 ひとつ波が過ぎれば東京 海の緑は眩しかった まばらな光 棒グラフのビルに遮られ 心の何処かで平らに憧れている 得体の知れないプレッシャー 社会への弱気を生み出す電車の揺れ 思い出すように何度も繰り返す思考 どうして生きているのだろう どうせ死ぬのに 確かに夢の島では 時間を遮られない声が聞こえていた 僕は長い間 この東京で何を聞いてきたのだろう 眉間から聞こえる声 舌から聞こえる声 音のない声 どうしたらここで 平らな声が聞こえるのだろう どうしたらここで 平らに生きてゆけるのだろう