身体の中に花火があがる 足の土踏まずあたりから火をつけられ 神経に沿って首あたりまで キョーンㅤキョーンㅤキョーン そんな感じで一日に何十回もあがる 初めて精通した時のように 電気が走って行く特異体質になっている 神経っていうのは伝達が得意で 潰れた頚椎から 悪ふざけの信号をどんどん送る その花火は痛いわけではないが あがるたびにビクっと 動かしている身体を止めてしまう 消えて煙りになるまで景色を眺める いったい私の身体はどうなって…… もうこの刺激を五年ほど経験しているが 十代の花火を打ち上げ続けては 心はふざけて玉屋なんて叫んでいる まだなんとか許容内の打ち上げ花火だが いつの日かちまちまの線香花火くらいに なって欲しいと願っている 遊べない花火はしないほうが良いだろうから