スパーク
12月
14日
繋がる音符の重なり
左の巨人から
右へ逃げてゆく小人
一度ずつ握り潰す
ハイハットの上を弾き
貧乏揺すりを促しながら
拳銃が鳴り響く
意図的に外すリズム
離れるようで近づくセンサー
沈黙は素敵な間の音
不安にさせるエンターテイメント
落胆の隙を突くねじ込む和音
霹靂の金属音
ビルディングが
崩されて行くセッション
細かく更に細かく描いてゆく
材料をなくしたピアノ
空気の抜けたドラム
エンドは互いの吐き出す息
吹き出す淀んだ汗
迫っては一気に消え
油断させては一気に消え
そして
燃えカスは拍手に舞ってゆく