公園は夢みて笑う
12月
2日
夢に縛られた僕は手も出せず
ズルズルと涙を流せば
どこまでも繋がってゆく他所の川
おい待てよ
準備体操は念入りにして
一等賞で両手を振ろうとしたのに
ブラブラテープは飛んでゆく
乗っ取られた公園は斜めに傾き
ブランコはどこで止まればよいのか
困ってしまいクルクル回って
鎖は僕の首に絡まってしまう
だんだん気持ちよくなるのは
使い切る快感を教える先生
自由な時間を音符にして
さっさと授業を終えて伝書鳩に
ご馳走を与えようと砂場が風になる
空からは大きな燃えるゴミ用の袋
パコンっと公園を丸めて
僕の頭の中に捨てて
滑り台がリボンになり
デパートの店頭に並んだ
僕を買ってください
お安くしますから
そう叫けぶことのできた僕は
おどおどしながら溶けて雛形に流れ
滑稽な顔が仕上がりました