駅前のコスモスが揺れ
11月
3日
そよそよと吹く風に揺られて
コスモスは仲よく学芸会
僕らの組織とは違う
ぎすぎすした縛りはないようだ
どちらかというと
僕らは風に吹かれると
ガムシャラになって進み
身を粉にして頑張るのだが
コスモスは自然の力を受けながらも
しなやかに柔軟で強かったりする
同じ地球に生きているのに
違う世界で生きているようだ
僕らの進もうとする力は
なかなか複雑な思考への好奇心を持ち
進化という変化に哲学が支えられているようだ
もしこの地球上に僕らがいなくなり
猿やカラスがこの先にもっと知恵をつけ
武器を使い争うようになり
後に核ミサイルを製造したりするかもしれない
この無意味な欲は風に逆らおうと芽生える
僕らはいつから風を受け入れなくなったのだろう
不快でなかった思いが不快になり
服を着て家を建て温度を調整して
自然を受け入れなくなった
欲による進化はいったいどこへ
向かおうとしているのだろうか
風を避け生きているが
死という風に折れる日が来るのを知っている
やはり僕らはどう生きるかを問い続ける
生き物でなければならないのか