図書館の帰り 夕暮れに染まる公園 スペシャルなクレナイ ベンチに一枚の枯葉 僕を待っていたのだろうか お待たせ 声を掛けても 返事もしてくれない 風が吹いて もう一枚の枯葉が流れてくれば ベンチの枯葉に寄り添い カサカサと耳打ちをしていた ふたりは次の風にのり 手を繋ぎ愛の巣に帰ってゆく 僕といえばひとりベンチ 寂しげな香ばしき秋が 鼻から全身に染み込んで ひとりロマンチック 僕がはにかむクレナイ