駅前ではフェスティバル いつぞやテレビで観たグループ 重なるハーモニーが空へ馴染んでゆく こんなに溶け込む声 やはりプロの力は加減を知っている 刺激しつつ我々を雲にして ぷかぷかと奏でる空に浮かせる さて 自分はどうだろうか 出しゃばり過ぎてはいないだろうか 計算し過ぎてはないだろうか 考え過ぎてはいないだろうか 汚れなき原稿用紙に 自分をどれだけ馴染み加減しながら 夢を描いているだろうか 読者を浮かす詩作の術をもち やわらかに綺麗に 澄んでいる空を創りたいものだ きっと言葉を綴る楽しみが その技を教えてくれるのだろう 青に白く 溶け込むハーモニーを聴きながら 自分も歌えるような気がして