もうㅤいいでしょう そんな声が聞こえると 紅く染まった葉が落ちてきました 尽くした生は美しく輝いて 風に身をまかせて流れて行きます 僕たちも夕日に紅く染まり 流れて行くのですがやはり違うのです 染められても自ら染まってはいない 枯れるほど生きていないということです 枯れなくてはいけないのです 紅い輝きが喜びを与えるまでは 言ってはいけないのです もうㅤいいでしょう なんて