階段をおりれば
9月
18日
ピアノの黒盤を飛ぶように
だって
あなたの笑い声が教室に響き
しあわせがひろがって
あなたはわたしの名前を呼んで
英語の教科書を見せ
これっ
なんて読むの
って
ただ
それだけなのに
それだけでない思い
胸が痛くなって
いつも夢に向かっているあなた
たいそうな夢もないわたし
だからかもしれないけど
伝えることもできないアイラブユーを
夢みてしもうのかも
放課後
夢みる階段ではずみ
恋のメロディを口ずさむわたし
明日も
また
あなたに逢える
今はそれだけで