僕は天空の図書館にいる 人の上、車の上、ビルディングの上 誰にも届かぬ遠いところで 真っ白なページの雲を読んでいる そよそよと感じてくる柔風 程よいほどの光のシャワー 僕のエッセイに希望を与えてくれる 誰もいないのに寂しくない気持ち 読書の時間は静かに優しく 見知らぬ鳥がめくったページに現れる 僕と同じ高さで飛んでいても 違和感などありません もっと天高く翼を広げて飛んで欲しい 僕よりもお日様は低いところで 足元を照らし始めている 暗くなってはたいへんと月が光りだす 読書の夜は幸せだけが微笑んで 誰もいないのに嬉しくなる気持ち 天空の図書館は愛しく夢みる