朝は弱い僕を知っている 不安が目を覚まさせ 今日の始まりに躓いて起き上がる 昨夜の他愛もない一言が 浅い眠りから気怠さへ繋げて 椅子に座り肩を落とす カラダは重たく沈んでゆく ミャ〜と猫が膝に飛びのり 何もかもお見通しのその目で 僕を見つめると腕を伸ばし胸を掻く 両手で撫でる 気がかりを少し消しながら 猫は静かに飛び降り離れてゆく 遠い目で窓の外を眺めながら 僕の視線を誘導して 今日も深々と雨が 共感が濡れ染み込んで 僕はやっとの思いで立ち上がる