遠慮がちにアイスコーヒーの氷が鳴る ミルクをほんの少し潜らせれば 夏の陽射しに向かって広がる花のように このタイミングだけの咲き方で飾る ストローでかき混ぜると あれだけ頑固に黒く染めていた勢いも 今では中和を楽しむ余裕さえ見せ まろやかなダンディーを楽しむ 薄まりゆく黄昏に 幸せな時間が重ねられ ストローの先からズッと音がすれば テーブルには結露の花が咲いていた