3月
22日,
2022年
青春のMAG-LITE
一番最初に買ったのは、単3電池2本で発光する、小さなマグライト。
職場に巡回してくるスナップオン屋のオヤジに「新色のシャンパンゴールドでたよ?」と薦められて、泣け無しの薄給で購入した。
昔はそうやって、薄給でもコツコツと工具・道具をひとつひとつ、良いとされる物を自分で買い揃えていくスタンスの業界だった。
手取りは少なくても、自分の給料で海外旅行へ行けるようになると、特にアメリカへ渡った際には、日本では買えない道具・工具を買い漁って帰国した。
このマグライト及びクラフツマンのライト等もそのひとつ。
アメリカの警察が公式に使用していて、警棒にもなる程のタフさが売りの、当時最大級のマグライト(上)。単1電池が6個も要る!
電池が新しいうちは明るいんだけど、すぐに暗くなる。しかも、フィラメントが切れる。
もはや「こんなでかいブツを持ってるオレ様」をアピールする以外には役に立たないライト。
明るさは作業精度に関わるから、色んなライトを買っては試してを繰り返してきた。
今や、数百円で爆光のLEDライトが買える時代だ。
軽くて、明るくて、安くて。
良い時代だよ、本当に。
でも、非効率的だった昔の苦労や、自慢のタネを品定めしていた青春時代。
アレはアレで、嫌いじゃない。