9月
5日,
2021年
レーシングの仕事
何故かって・・・
レース業界は古今東西狭い社会だから、メカニックやエンジニアがあっちこっちのレーシングチームを渡り歩く・・っていうのは良くある話で、日本だとほとんどがこのパターン。
レーシングチームはプロからセミプロ、果てはアマチュアチームまで含めれば沢山ある。
また、実はプロ・セミプロチームはレーシングカーのメンテナンスを専門に請け負う会社だったりするのだけど、欧米に比べれば少ないとはいえ、まぁまぁ数がある。
だからレーシングカーを触りたい場合の就職先は、普通はそういったガレージ会社でメカニックやエンジニアをやることになる。
ところがコンストラクターとなると国内には数社しかなく、更に、これがまたコンストラクター同士の仲が悪い場合( ´∀` )もあり、国内コンストラクターを渡り歩くというのは・・なかなか、、な気がする。
昔はそういうパターンも多かったけど、もはやコンストラクターそのものが限られる現在では、、どうだろう?
そんな訳で、ゼロからのレーシングカー作りを経験しているメカニックは意外と限られてくる。
幸いなことにあっしの場合は、関西のコンストラクター・関東のコンストラクター・イギリスのコンストラクター、アメリカのコンストラクター、、という、カテゴリーがよほどバッティングしないところを綱渡りして来たっすよ。
コンストラクターそれぞれに強味弱味があって、その性格がレーシングカー作りに根深く反映されるのは当然と言えば当然で、それが面白いところ。
まあ、広い意味で言えばガレージ会社やレーシングチームにしたって、結局その性格や得意不得意に振り廻されることになるっすけど。
例えばモノ作りで例えるなら、1つの機能部品を設計するとしたら、同じ機能性でもそのアプローチは10人10色。当人は適材適所のつもりでも、その性格は凄く出る( ´∀` )
やたら溶接で仕上げる人、やたら削り出しにこだわる人、もはやCFRPに走る人。
ネジが好きな人、リベットが好きな人、接着が好きな人。
ネジ一つとっても、規格マニア、材質マニア、形状マニア、色々ある。
これがレーシングチームの現場レベルで例にするなら・・
セッティングのアプローチが10人10色。
スプリングやダンパー、スタビをいじり倒したいアプローチもあれば、エアロダイナミクスに軸足がある人。
勿論、車輛や規則によって差異が出るのだけど、それでも最後の最後にどういう所に価値観を見出しているか・・で差が出る。
こうなると、やっぱりレーシングって人間の闘いなんすよね。
AIがモノ作りやセッティング指南するようになれば、短時間で効果的な策略を絞り出すだろうけど、たぶん画一的で個性的な感性は捨てる事になるっすよね。
・・・現在販売されている乗用車のように。
ワオ!と言っているユーザー
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