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「脳の機能が性格を決める」

私がメキシコシティーに住んでいた頃、ホテルに長期滞在していました。当時の私は気難しい性格でしたので、そのホテルの従業員、オーナー、副オーナーすべてに嫌われていました。明らかに近寄り難い人間扱いをされ、恣意的に避けられていることが雰囲気で見て取れました。

その後、私はメキシコシティーを一旦出て、半年程度北部の州(レオン、エルモシージョ、ティフアナ、チワワ等)に滞在しました。その間に様々な薬、サプリメント、植物、ハーブの入手(メキシコの薬局は処方箋なしで様々な薬が手に入る)摂取を続け、単回・反復投与実験を自分自身の身を行ってきました。
(ノートに逐一、自分の体に起きた反応を下記記していました)

そうした自己実験の結果を視認するにつけ、ある特定の薬、サプリメント、植物、ハーブを飲んだときだけ、劇的に気分が向上し、感情がより容易にコントロールできるようになっているという事実に気づきました。

これによって、自分の脳に何という神経伝達物質が不足しているのかどうか、あるいは過剰になっているのかどうかが明確にわかりました。
その傾向を元に薬とサプリメントを摂取する習慣をつけ、その後、一旦アメリカに行った後に、メキシコシティーに戻りました。

そこで、同じホテルに滞在することになったのですが、「あれ、何かメチャクチャ社交的になってない?メチャ明るくなったね!」と従業員の人達に言われるようになり、通常、こんなことはありえないと思うのですが、そこのホテルのオーナー等、従業員から家族のような扱いを受けるようにまでなったのです。

このとき、「脳の機能が性格を産んでいる」という事実をしみじみと痛感し、「人間は脳の機能の奴隷である」という真実を再認しました。

このような経験をした人は恐らく稀だと思われます。極度に嫌われていた人から極端に好かれるようになったわけですから。

(当時の私はそう簡単に物事を諦める人間ではありませんでした。ダメだと思っても、何度もチャレンジしていけば不可能の壁は後退していくという確信があったためです）

この時の体験から、自分の脳の機能如何によって他人からの評価は容易に上下動することを私は学んだわけでありました。

 

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沖仁宏
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