素晴らしい笑顔に出逢いました。 しあわせを運ぶ笑顔です。 重要無形文化財天覧織永井千代子さんに出逢いました。 わたしに何度も「以前にもお逢いしましたね」と笑顔でおっしゃいました。 お逢いするのは初めてでしたので、きっと前世でもお逢いしたことがあったのかもしれません。 「結城は空気をたくさん含ませて育てるので袷にしないで、単衣で十分に暖かい」ということが分かりました。 お蚕さんから育て、真綿を手で紡ぎ、図案を描き、一本一本の糸を右、左と杼で通し、いざり機で身体全体を使って空気をふんだんに含ませて、育てる・・・織るのではなく【育てる】と表現していました。 おはなしをされている間には、何度も手を合わせて、すべてのことに謙虚に感謝されていました。 そうして出来上がった反物は、織ったものではなく、育てたものなのでしょう。 染め結城を纏わせていただきました。 いつの日にか、再び千代子さんがこの日に育てていた反物に巡り合えますように・・・。 <阿吽> 悉曇(しつたん)の文字の初めと最後の文字に漢字をあてたもの。この二文字で全宇宙を表す。 五十音図も「あ」ではじまり「ん」で終わる。 人は、息を吐いて生まれ、息をひきとって一生を終える。
投稿日 2009-03-21 11:43
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2009-03-22 04:52
ワオ!と言っているユーザー