徐々に夜の空気が澄んできました。夏にはガスがかかったように見えていた満天の星もその瞬きが段々キラキラと美しくなってきました。
冬の空と言えば「オリオン座」です。冬の真夜中に南中します。この星座をつかさどるのは巨人のわきの下と説明されアラビア語の語源で”白い帯をした羊”と呼ばれるベテルギウスです。太陽から500光年の位置に赤く光り約5年の周期で明るさを変える変光星で、大きくふくらむと太陽の1000倍、小さく縮んだときでも700倍もあるという年老いた星です。日本では平家と源氏の赤旗、白旗になぞらえてベテルギウスを「平家星」と呼んだそうです。
そしてアラビア語で”巨人の足”と呼ばれ青白く輝くのがリゲルです。太陽から700光年、太陽の60倍ほどの大きさですが、明るさは4万倍もある若い高温の星です。赤い星ベテルギウスの「平家星」に対し、白いこの星を「源氏星」と呼んだそうです。
星座にはいろいろな伝えがありますが、ギリシャ神話では、オリオンは海の神ポセイドンとアマゾンの女王の妖精エウリュアレーの間に生まれた子で、海の上を自由に歩く事ができる巨人だったと言われています。 オリオンは、月の女神アルテミスと仲が良かったのですが、それを気に入らないアルテミスの兄アポロンが、アルテミスをだまし、泳いでいるオリオンを、弓で射って殺させてしまったと言われています。
またもう一方の話では、オリオンが「この世に自分より強いものはいない」と自慢したため、怒った女神ヘラが大さそりに刺し殺させたとも言われています。さそりに刺し殺されて死んだオリオンは、今でもさそり座が上がってくると沈み、さそり座が沈むと上ってきます。
さあ、受験生もいよいよ本格的な追い込みです。子ども達を見るとき、どうしても成績や偏差値あるいは普段の後姿だけでガスがかかったように見えることはありませんか?子ども達は一生懸命に輝こうとしています。私たちも澄んだ心で精一杯応援していきましょう。親の不安はすぐに伝染するものです。子ども達を信じましょう。
(横山)
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