通常は「みんなは一匹のために」動く
研究者らは、荷物を背負ったヒゲナガアメイロアリが決して巣へ一直線に荷物を運ばないことを発見し、最初は驚いた。曲がりくねった経路をとれば、途中で攻撃を受けやすくなるからだ。
コンピューターによるシミュレーションの結果、研究チームは、ヒゲナガアメイロアリがジグザグに進むのは、個々のアリの動きと集団としての動きのバランスを取った結果であることを突き止めた。
集団の中で個々のアリがバラバラに動くと、まとまりがつかなくなる。
複数の人間が一緒にソファーを運ぶときのことを考えると明らかだ。
全員が先頭に立って引っ張ろうとすれば、主導権争いが起きてしまう。指揮係がいなければ、 障害物を避けたり、間違った方向に進んだときに軌道修正したりすることは不可能だ。(ナショナル ジオグラフィックより)