fumikoです。
「相手の立場になって考えよう」
よく使う言葉のひとつです。
リアルに相手の立場で考える事って
日常でどれくらいあるのでしょう?
父が急逝した後、
母は独りで生活していました。
昼間に私が訪ねていっても
夜になると自分の家に帰る私を
母は名残惜しそうにいつも見送ってくれました。
そんな母も亡くなって
今では誰もいなくなった実家。
独り寝泊まりをした時に感じたのは
なんとも言えない孤独感でした。
「この家で私は独りなんだ」
私はこの日に用事があり泊まりこんでいただけで
別の場所に家族と生活する家があります。
私が孤独を感じたのはこの日の夜だけでした。
でも母は違いました…
父がなくなって
毎日たったひとりの夜を
こうやって心細く過ごしていたはずです。
誰もいない家でどんな事を考えていたんだろう?
どんな気持ちで孤独と向き合っていたのだろう?
次に私が訪ねてくる日を心待ちにしながら
どんな気持ちで毎日過ごしていたのか想像すると
「もっと一緒にいる時間を待つべきだった」と
今更ながら後悔が押し寄せてきます。
仕事で忙しい私にいつも
「うちの事は最後で良いから、
自分のことを、しっかりやりなさい」
そう言ってくれていたけれど
心の中ではずっと寂しかったはずです。
相手の立場で考えるとは
言葉で言うほど簡単な事ではないと
今では思っています。
誰かとコミュニケーションを取りながら
生きる私たちにとっては
相手の立場で考える事はこれからも必要です。
可能な限り時間をかけて
相手の立場に寄り添える人間になることで
天国の母も安心してくれるような気がします。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ