世界規模な感染病大流行で経済は大打撃を受けていますが、そうした中で一番強い産業は、何をおいても第1次産業の農業・漁業だなと感じている今日この頃です。全ての経済活動がダウンしても食べていけるのは自然相手に食料を生み出している人々ですね。 スマート農法と言われる農業とIT技術のコラボによるいわゆる第6次産業創出がこれを契機に加速されることになるのかもしれません。 マイクロソフト本社にある一つのカフェテリアでは、社員がアフター5の自分たちの興味から始めたLED水耕栽培による野菜栽培が拡充し、今では野菜はカフェテリア内栽培で供給されるほどになっています。 農産物は種まき・植え付けから栽培、収穫など段階がいくつか分かれるのでスマート農法で可能な分野も多岐にわたるし、そのチャレンジも栽培する対象の農産物でも変わってきます。ある意味では地方創生や農業へのIターン、Uターンの引き金になると個人的には期待しています。すでに企業で農業に参入している会社があるのも事実です。 第1次産業+第2次産業+第3次産業=第6次産業。 つまり、第6次産業は、産業分野の壁を超えたコラボにより新しく創出できる新第一次産業の分野になります。その架け橋になる道具がIT技術。いずれ農産物も作物を売るだけでなく、遠隔で水耕栽培のノウハウをクラウド提供できるIPビジネスも可能になると思います。そうすれば、砂漠の中東でも毎朝新鮮な苺をベランダで栽培している日本の美味しい苺を食すことができる。地産地消の先にある自産自消とでも言えるでしょうか?当然、農家にとっても自然に左右されない安定的な副収入をあげることも期待できるでしょう。自分で栽培収穫した農産物を売るのは、所有していたものだから販売できる。栽培のノウハウを提供してその対価をもらう。栽培するノウハウの提供はシェアと位置づけできると思います。所有からシェアの時代へと言いますが、これもある意味ではシェアのビジネスモデルではないでしょうか? 今回のコロナウイルス感染が、新しい農業の在り方の挑戦への加速になるのかもしれません。毎日、感染者人数の発表やロックダウン云々の暗いニュースばかりでなく、このトンネルの出口の先に待つ明るい課題を考えて話題として拡散しみんなで考えていくことも大切だと思います。