昨日『私の先生は陰謀論のとりこ』https://jp.bloguru.com/RuCommunications/posts/2022/12/6
で紹介した先生の信じる陰謀論(?)は多岐にわたります。
例えば先生が送って来た上の写真、10月某日、ラスベガスの空に浮かんだキノコ雲ですが、確かにネバダ州には核実験場があるので私もギョッとしました。
ただ、この’雲がキノコの形になっていく過程を撮った写真もネットには上がっていて、もともとはベロンと広がった普通の雲でした。
また、気象条件によって雲がこういう形になることは割とよくあるらしく、上のサイトでもそのように種明かしをしています。念のため「mushroom cloud」「today」というキーワードで検索してみたら、アメリカ各地で発生した"キノコ雲”の写真が見られました。
――そこで私の先生…「政府がまたnastyなことをした」…ロシアとの緊張感が高まる中で「政府が核実験を秘密裏に行った」と真剣に怒っています。
どうなんでしょうね、ここまで大きなキノコ雲が上がって「秘密裏」とは、アメリカ政府はマヌケ過ぎるでしょうし、ラスベガス市民に死者も出そうですが………また核実験に付き物の振動も全く観測されていません。
先生にはキノコ雲になる前のベロンとした雲の写真を送って、「心配しないでも大丈夫ですよ」と伝えたのですが、「核実験場の方向から上がっていることを忘れないで!」という返信が来たので、「I see(そっか)」と言うだけでとどめました。
先日『私の先生は電磁波過敏症』https://jp.bloguru.com/RuCommunications/457585/2022-12-02
で紹介した私の英会話の先生ですが、実は陰謀論信者という横顔もあります。
教え方がとても上手で、熱心で大好きな先生なのですが、ちょいちょい陰謀論を授業に盛り込んでくるので、なんと反応すればよいか汗 最近、何回も出てきたのが、フロリダ州で大被害を出したハリケーン「イアン」の話です。
『Bloomberg』の報道によると経済的損害の見積もりが最大17兆3800億円(!)にも上るこの未曽有の大災害ですが、先生の見解では、アメリカ政府が「イアン」の進路を操作し、共和党(トランプ元大統領の党派)支持者が住む地域を襲わせたのだそうです。「アメリカ政府はnasty(卑劣)なことをするの。一般の人はあまり知らないけれどね」。
ハリケーンや台風を自由自在に操れる人がいるなら、台風災害に苦しんでいる日本政府や中国政府もとっくに雇っているような気がしますが…。「私は信じないかな…」と答えたら先生はいつも残念そうな表情になるので、どう答えようかいつも悩みます。
ドラマ『ベターコールソウル』に出てくる、電磁波過敏症のお兄さん
毎週水曜日は英語のプライベートレッスンの日なのですが、私の先生(70歳近い白人女性)は電磁波過敏症という病気を患っています。電磁波過敏症ってご存じですか? アメリカの大ヒットドラマ『ブレーキングバッド』の続編『ベターコールソウル』をご覧になった方ならピンと来るかもしれません。
主人公・ジミーのお兄さんがこの病気(というか思い込み?)で、電磁波を避けるために真っ暗な家の中で大きなアルミホイルみたいなものをかぶって生活していました(上写真)。私の先生も、壁のどこかのコードがおかしくて、そこから電磁波が溢れ出ていると言って、一人暮らしをしているアパートの室内の壁を、いや、床も天井も隙間なく、拾ってきた段ボールで覆っています。そうしないと特に膝などの関節が’痛むのだそうです。
電気はもちろん冷蔵庫や冷暖房も電磁波を発するので、できる限り切って生活していてかなり不便そう。ある時は歯医者で入れられた金属系の詰め物が電磁波に反応してガタガタ音を立てていると言って、とても辛そうでした。
毎月のようにアパートの大家さんに、壁の電磁波をどうにかしてほしいと苦情を言いに行っているのだけど、大家さんは何もしてくれません(何もできない?)。それでついに堪忍袋の緒が切れた先生は今月、そのアパートを出ることにしました。
「次のアパートではこの問題がないといいですね…」と相槌を打った私ですが、先生の電磁波の苦情に対応できるアパートってあるんだろうか…とうっすら思ったりもしました。
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