先日、公営シェルターの駐車場でナンパされて、NPO団体のボランティアメンバーになったと書きましたが、今年、既にそのNPOを通じて2匹の犬のお世話をしました。フォスターボランティアーーNPO団体がラスベガスのシェルター等から引き出した犬を一時的に自宅で預かる仕事です。
これまで公営シェルターのボランティアを含め、フォスターした犬は6匹。長い子で2年、半年、短い子で1週間。たとえ1週間でも、ワンコが去った後は寂しさを感じます。
チワワ&パグミックスのティリーちゃんはいつも、庭のザクロの実をかじったり転がしたりして遊んでいました。あの子が去った後、庭の地面に残されたいくつものザクロ。遊び道具になってイキイキしていたのに、今は寂しげな残骸です。
一昨日、我が家を去ったバターカップちゃん。やたらにおしっこをするので動物病院に連れて行ったら(尿道炎でした)、よほど怖かったのか、私の腕にしがみついて離れませんでした。バターカップちゃんは犬としては珍しく、世話などしない夫になつくのではなく(犬は体の大きい人間、声の低い人間をリーダーとみなす)、私のそばにだけいたい犬でした。庭でも家の中でも、「おいで!」と手を広げると、走って私の腕の中に飛び込んできました。
一昨日、バターカップちゃんがシアトルのNPO本部へ旅立った後、にぎやかだった家の中はシンとなりました。耐えかねてモールに出掛けると、ペットショップ。「あの子はまん丸い体だからな、あの服なんか似合いそう」なんて、棚を覗き込んで、「あ!もういないんだ」。涙を隠して立ち去ります。
毎回毎回、馬鹿ですね、こんなんじゃあボランティアさえできませんよ。
バターカップちゃんが去った後、NPOのリーダー、リサとのチャットで思わず、「It was hard to say good‐bye to Buttercup...(バターカップとの別れは辛かった…)」と漏らすと、こんな返事が返って来ました。
「She was a beautiful baby. A little piece of your heart goes with each one of them, but she wouldn't have had anywhere to go if not for you. So, thank you again. (バターカップは美しい子でした。どの犬もあなたの心の小さな一部分を一緒に持ち去ってしまう。でも、あなたがいなければ、あの子はどこにも行く場所がありませんでした。だから、もう一度言わせてください、ありがとう」)。
リサもこの気持ちを知っている...。「心の小さな一部分を持ち去る」…これほど的確な表現はあるでしょうか。そして想像してみました。私のハートのかけらを持って行ったワンコたち。私のハートのかけらがお守りになったらいいのに、なんて思いながら。