家を買いました
7月
26日
こちらに来る前は日本でやっていたビジネスがかなり好調だったのですが、渡米にあたりクローズ。その後、道端の草でも食べたいほどの極貧生活を送り、日系企業のバイトになり、マネージャーになり、2014年に独立してLLC(有限会社)を設立。ようやく10年前の位置に戻ることができました。リカバリーに10年!
極貧時代は113企業に応募しましたが、トイレ掃除から大学教授まで全部落ちて、「あ、のたれ死ぬかな?」と思ったりもしました。あのとき、助けてくれたのが今の夫です。スーパーに連れて行ってくれて、「好きな食べ物をカートに入れなさい」と言ってくれた夫は神の使いのように見えました。遠慮がちに、かつ大量に(^^!)果物やお菓子をカートに入れ、その日は久しぶりにお腹いっぱいになるまで食べたのです。
新しい家は3000スクエアフィート(約84坪)ほどで、2人で住むにはちょっと大きめにしたのは、仕事を手伝ってくれる皆や趣味の仲間が集える場所にしたいと思ったのと、フォスターペアレント(事情があって親と一緒に住めない子どもを一時預かる)を始めたいと思っているからです。でも私みたいに昼夜問わず働いている人間には無理かもしれませんね。まずはセミナーを受けてみて、私にその資格があるか探ってみたいと思います。
家といえば、韓国の下宿に住んでいたころ、最初の部屋は8畳ぐらいだったのですが、お金を節約するために6畳ぐらいの部屋に引っ越しました。その後、もっと狭くてもいけるなと思って2畳ぐらいの部屋に引っ越したら、両手を広げたら両方の壁に手がついちゃいました。布団を敷くだけでいっぱいの部屋。でも窓のふちに座ってソウルの丸い月と南山タワーを見つめると、誰よりも広い部屋に住んでいるような気持ちになりました。
今度住む家で、ウォークインクローゼットが韓国時代の最初の部屋より大きいのを見て、ふとあの頃の自分を思い出しました。特に、両手を左右に伸ばして、壁に手がついたと噴き出している自分です――そして家が狭かろうと広かろうと、あのときと同じように幸せな気持ちで住めたらなあって思うのです。
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