あの子は僕の不思議だった 雨が降っても降らなくても 赤い傘をさしていた 公園の広場にぽつんと立って この街の風景になっていた 僕はいつも通り過ぎながら眺めていた あの子はもういない 今でも赤い傘を見ると想い出す 僕はなぜあの子へ友だちになろうよと 言えなかったのだろう
面白くない詩だと ご意見をいただくことが多くなり まあ、その通りなんだけど 教えてくださることにとても感謝をしている 最近、そう思えるようになった 言いにくいことをあえて伝えてくださるのだから 幸せなことじゃないか 私自身の否定をしているわけではない 勘違いをしてはいけない こんな自分のために有難いことだ 現状を指摘してくださることに感謝だなあ どうしたんだ元気だせよ 励ましの言葉なのだからありがたく頂戴しなければ この感覚は幸せを感じる発見だよな これっ私にとって新しい感覚だ この収穫はとっても大きい気がする なんかワクワクしてきたなあ 私はこれからバージョンアップしそうな予感に 久しぶりに微笑むことができた 詩は書き続けよう
とっても頭の中がごちゃごちゃになり 何をやるにも中途半端になっている 詩を書くことを逃げ場所にしているような 軌道修正のために心を癒しているような つまらない自分をしているような 元気のない自分を 客感視できることには救われている ふと自分をリセットをしたくなる 積み上げてものを壊したくもなる 重荷をすべて忘れたくなる 真っ白い落書き帳を目の前に置きたくなる そして経験のないことをしてみよう 何も書かなくていい ただ眺めている目的の中で 詩を書かぬ世界も自分に与えてあげよう 今はそれが足りていない気がしている
君が望む俺の詩を考えながら ペンが走り出すことはない 詩を書いている時に 悪いけど君は必要ないのさ 詩はサービス精神の芸術だけど 君に合わせて色をつける訳ではなく 俺の色が君に合うかどうかだ だから嫌われることもあるし 好かれることもある そしてそんなことに惑わされない それが一番に大事なこと 必要なのは集中力とワクワク感 出来上がった詩は旅をさせ次の準備へ入る あとは集中力で遊ぶだけだ
難解、意味深、抽象 行けば行くほど 個性を殺して お前はカッコいい景色を 書いて満足している 単純、意味なし、どんと来い 行けば行くほど バカを晒して お前はそのままの景色を 書いて満足している ひとの自由に文句を言うのは そりゃ、その詩がちょっと 気にされているんじゃん いいじゃん、いいじゃん ひとりに一個ある真実 どんなに曲がった詩でも どんなに真っ直ぐな詩でも 自分に向けようが 誰かのために向けようが けっきょく満足や充実に 上も下も右も左もなく 詩を書くだけだ