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篆額と自虐

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  • しらべてみたょ 則天文字 (◎ラスト・まとめ)

しらべてみたょ 則天文字 (◎ラスト・まとめ)

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掘り出された「文字」―出土文字... 掘り出された「文字」―出土文字資料からさぐる古代の下野 ―
   【栃木県立博物館 2000.10 から】
 則天文字について、調べた文献をまとめてくださる。

 則天武后の時代そのもの、8世紀初頭の石刻や拓本の文字や、我が国にもたらされた筆写資料をもとに、どんな研究がなされてきたか、お勉強いたしました、ってところかな。

 古くは、昭和10年代の常盤大定から、近年の蔵中進先生まで、主だった研究論文は、目を通しての感想なんでしょうね。

 まぁ、そこそこ文献は集めて読みました。そして東博・東洋館1階に展示中の、三尊仏龕への銘に刻された則天文字は、蔵中進『則天文字の研究』にも触れられてないようで、これまで調査対象にならなかったんじゃないかな。蔵中先生は2008年に亡くなっていて、著書に収録された学術論文は初出は1990年前後が多く、おもに勤務先だった「神戸外大論叢」掲載なんだけど、デジタル化されてのWeb上の公開がないようなんだよ。

 「論文、図書・雑誌や博士論文などの学術情報で検索できるデータベース・サービス」とかの、CiNii(NII学術情報ナビゲータ[サイニィ])を使って調べたのね。
http://ci.nii.ac.jp/

 そう。次なんか一般向けの執筆。10数年前に廃刊になった月刊雑誌「しにか」の文字関連の特集号だから、たしかバックナンバー買って置いてあるぞ。
 蔵中 進 1997.6 則天文字 女帝の権力が生んだ17字
 大修館「月刊しにか」8巻6号(特集◎失われた文字の世界 発見から解読まで)pp72-76

 【積み重なりを片付けつつ、ごそごそっと取り出して】これこれ。蔵中進 1995年 翰林書房『則天文字の研究』は学術論文を並べたふうで手に取りにくいようだから、このダイジェストがお勧めかなぁ。

 それに日本古代史ご専門のかたの次も、蔵中先生の考察を要約してあって、読みやすかったわ。
 田熊清彦 「(Ⅳ 文字の展開) 2 則天文字」
  吉川弘文館 2006.2 「文字と古代日本」5『文字表現の獲得』pp261-283


 その方面だと、奈良・平安時代の、文字が墨書された土器の発掘報告に、注目すべき事例があるようだね。

 参考文献に挙がっていたので、次なんか、ぜひ読んでみたいゎ。
  平川 南 1989《則天文字を追う》「歴博」34

 初出は月報パンフレットっぽいので、探して見てはいないけど、次の専著の第四章「三  墨書土器とその字形」のpp320-324に《付 則天文字を追う》として取り込まれているよ。
  平川南 2000.11『墨書土器の研究』吉川弘文館

 また部分コピーでお示しね。学術書、お買い求めなさらないようね。

 定価12000円也! そんなこんなを私費購入しちゃうと、食うに困ります。それに研究機関にご所属の学者さんが出した専著って、収録論文を初出誌までさかのぼれば、たいがいWeb上でPDFバージョンとして公開されてる。

 平川南 先生って、千葉県佐倉市にある国立の大きな博物館の館長を務めたあと、出身地の山梨県立博物館長をなさってる日本古代史の研究家ね。

 そう。「国立歴史民俗博物館研究報告第35集(クリックすれば目次にリンク)のpp67-130,
 平川南「墨書土器とその字形 ――古代村落における文字の実相」
が吉川弘文館『墨書土器の研究』第四章 墨書土器と古代の村落 「三」の篇題として、そのまま取り込まれてる。

 あら「1991年11月刊行/B5/606ページ」の35集は、冊子そのものも、まだ販売中ね。定価7,136円が抹消され、半額ダンピング価格の3,670円(送料460円)、って。

 個人で買うやつ、いないからだろ。佐倉にある博物館での刊行物は〈創設10周年記念論文集〉と銘打ったこの第35集あたりから、収載論文がPDFデータでダウンロードできるし。

 なるほど。PDFバージョンでも、平川論文94ページ「3.特殊文字の存在」からの10ページ分は、掘り出された土器に墨で書かれている則天文字ふうの「天」についての報告ね。

 初出誌での横書きを、吉川弘文館『墨書土器の研究』で縦書きに換えてるけど、図版はそのまま掲載だね。だから学術書を買いそろえよう、って気にならないわけ。むしろ新刊書店の棚に並ぶことのない、各地の博物館や教育委員会が出した図録・調査報告書を、古書でみつけたら、なるべく求めるようにしてるよ。次なんかが、土器のカラー写真ありで、みっけものだった。
 掘り出された「文字」―出土文字資料からさぐる古代の下野 ―
   栃木県立博物館 2000.10

 この図録から、則天文字なのかな? の「天」を墨書した写真を拝借し、上に掲出。

「呪術的な記号」との関連で紹介されているようね。文字の力を感じるわ。最後に調べを、ちょいのちょい、と入力。

 おいおい、ジッちゃまの本名を入れて今更、検索するってか。

 あら少ないわねぇ、「CiNii収録論文: 7件」だって。研究活動してないってことね。

 ばれたか。同人誌扱いの雑誌に発表した分はカウントされないもんで……。でも散らばってた「同姓同名」のIDを「本人です」って申告し一つにまとめて、これなんだょ。

 一応、どんな研究をしてきたか、わかるのね。顔写真とかスタイル、信条も載ってれば、直接ご指導いただきたい先生かどうか判断出来るので、いいのにねぇ。

 ここにいるジィさん、頼りにならず、ってかぃ!

 まあ、そういうこと。結局、ネットで検索しての学術情報集め、してるだけでしょ。

 そりゃ、手っ取りばやいのは、やはりネット調べ。ウィキペディアの「則天文字」なんか、よくまとめてあった。参照文献は、蔵中進の著書が直接あがってなかったり、偏りや不足があるように読めたけど。実は則天文字に、これほど文字コードが振られていて入力・表記できるなんて、思ってもいなかった。以上の記事は、すべてウィキペディア「則天文字」の一覧から文字のコピペでの入力でした。

 これでおしまい、っと。
#則天文字

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