4月
25日,
2022年
ジレンマ、矛盾、さて。
これねぇ、あっしが1998~2000年の間に某D社設計フォーミュラのモノコック製造に参画していた頃から既に頭の隅にあったすよ。
やだなぁ、と。
レース業界の環境負荷については、エポキシ樹脂によるアレルギー発症で苦しみ、古巣のコンストラクターでレースマシン量産しながら、そこではポリエステルとは言え、大量の廃棄物、さらにメーカー系サプライ部品の大量の梱包材料の廃棄物等で心理的にも精神的にもノイローゼ気味になってしまい、会社辞めた理由のひとつに挙げられるすわ。
2001年辺りから生分解性プラスチックの利用など出来ないか、個人的に模索していたけど、会社レベルではとても採用に至る訳ないレベルの内容で、この記事があれから20年以上経ってるのに同じようなジレンマを抱えている事に、如何に進歩していないか…
いや、研究の進捗が悪いかが見て取れる。
高分子材料や石油製品ノイローゼになった身としては、結局、それでもレースは好きだし、じゃあどこまで「自然に優しい」謳い文句が通じるのか?
という自問自答には、つまるところポーズでしかない。
だって、最終的には物量と性能競うんすよレースは?
全部使い捨て。そんな世界。
だから、少しでも負荷掛けない努力は絶対に必要だけど、何やってもポーズにしかならない。これが本音。
漫画家・藤原らんか氏が自身の4コマ漫画で、ドカティーの環境配慮型新型マシン発表会でジジがカウルスクリーンをパリンと噛み砕いて「スタッフで食べられる🤣」というヲチを付けていたけど、まさにそれくらいの勢いでなきゃ解決仕切れない問題。
これは、レース業界以外でも。
あぁ、20年経っても悩ましい。
だいたい、世の中「カーボン」「カーボン」言い過ぎなんだよね。(あ、このカーボンはファイバーの方)良いところしか見てない。
カーボン製品で溢れたら、産業廃棄物のどうしようもない最終生成物で困ること、たぶん材料生産メーカーはわかってるハズなんだけどなぁ。