"不安が強い"のは考え方のクセや習慣によるものではない
8月
5日
「不安の症状は排除しようともがくことで生じる、不安を受け入れたらなくなっていくと本で読んだんですが、その様な考え方だけでは治らないでしょうか?」
>不安を排除しようともがくことで不安が余計に悪化するという話は、正直正しくなく、森田療法などでよくいわれることです。
正しくは、
"不安を排除しようともがくことをしたくなる/どうしてもしてしまうほど不安が強い脳の状態"になっているから強い不安が出てきたり、余計に悪化するといえば理解しやすいかと思います。
不安が強すぎるなら、そこから脱却しようとむしろもがくのは自然です。(脳の機能から極度の不安状態になっているのは大変に苦痛な事です。したがって、そこから脱却したくない、そのままでいいとは考える人はいないことでしょう)
森田療法、曝露療法、反応妨害法(認知療法、行動療法、認知行動療法)などを推奨するセラピストはこうした精神、根性論的または観念的な思弁法にあまりにも比重を置きすぎ、とらわれ過ぎております。
考え方の習慣、癖があるから強烈な不安が生じるのではなく、不安を覚えやすい脳の機能状態(厳密には不安優位になる神経伝達物質の分布状態)に陥っているので不安が強まるとお考え下さい。
この結論だけを頭に入れて置かれることがポイントです。
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沖仁宏
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