芸能活動をされているある顧客の方からのメッセージ:
5月
25日
氏は強迫性障害の潔癖や細菌恐怖、汚染恐怖などがあり、大変、苦しかったといいました。今まで何をしても何をやっても一切改善しなかったそうです。
先日、氏から電話をいただき、とうとう「治った」とのことでした。
氏の場合、強制的に自分の苦手とする、無理だと思う体験を強いられたのが「特に効いた」とおっしゃっていました。このように、自分が苦手とする状況に強制的に身を置かざるを得ないシチュエーションに追い込まれるということは、強迫性障害の克服に有効です。
もちろん、限界はあるものの、私自身もそれによって知らず知らずのうちに改善していった経験を氏との電話で思い出しました。
陸上自衛隊に入隊したときのことです。
陸上自衛隊に入隊し、集団生活を営内で長く行っていました。すると、いつの間にか、対人恐怖の症状が薄まり、誰とでも割合話せる人間に私は変わっていったと記憶しています。あるいは、ヤンキーだらけだったのですが、彼らの方も変わり、私に協力的に次第となっていきました。
それから、海外での就職、ヒッチハイク、野宿、ホームレス、他の人種との生活、交流などを私は長く続けていました。
様々な体験をしました。
過日、私は日本に帰国しました。そういう経験をした後に、母国に帰ってくると、普通の日本人の方ですと、常識的に驚いてしまったり、ショックを受けたりするような体験をしても、ほとんど微動だにしなくなりました。
このように、自分の苦手な状況に身を置くということに限らず、様々な多種多様な体験を積極的にすることは、この芸能活動をされている方の例に限らず、強迫の克服にかなり有効だといえます。
この方の偉いところは、とにかく最期まで諦めずに、なんにでも挑戦していく姿勢であると思います。
電話連絡された折、氏はこのことをブログかYouTubeでもいいので、公表し、「強迫性障害で苦しんでいる方にお伝えください!」との明るいメッセージをいただきましたので、今回、この場で、紹介させていただくに至りました。