永井博士の「如己堂」がわずか2畳という空間であったことを知ると、胸に迫るものがあります。 この小さな部屋には、ただの質素な暮らしではなく、深い祈りと信念、そして人間愛が凝縮されているように感じます。 自らも被爆しながら、ハンセン病患者のために尽力し続けた永井隆博士。 その精神の拠り所となった「如己堂」は、狭さという物理的制約を超えて、むしろ広大な心の広がりを感じさせます。 「己のごとく人を愛せよ」という意味の「如己堂」という名前も、静かにしかし力強く私たちに問いかけてきます。