田舎のこの小さな家に暮らすようになってから、風景というものが私にとって特別な意味を持つようになりました。
4月
30日
白い上げ下げ窓。
そのひとつひとつに、私の人生の断片が映し出されているようです。
この家に暮らすようになってから、風景というものが私にとって特別な意味を持つようになりました。
春には柔らかな陽が射しこみ、新しい命の芽吹きに胸が躍ります。
夏には濃い緑の葉が光を受け、風にざわめく音が、どこか懐かしい歌のように聞こえます。
秋には紅に染まる木々を眺めながら、ふとこれまでの人生の彩りを重ねます。
そして冬の朝、しんと静まり返った雪景色は、心の奥を静かに磨いてくれるようです。