弓道は、単なる技術の習得にとどまらない、深い精神性を備えた武道なのですね。
その根底には、「真・善・美」という、日本人が古くから大切にしてきた価値観があり、哲学的ともいえる思想がしっかりと位置づいているのですね!
■公式サイトから要約してみました。
「真」の弓は偽らない
弓道における「真」とは、正しい射法を貫くことを意味します。正しく射られた矢は、必ず的に中ります。その矢は、私たちに「今の射が正しかったかどうか」を静かに、しかし確実に教えてくれるのです。
だからこそ、弓を引くたびに自分自身に問いかけ、真を求め続ける――この姿勢こそが、弓道の根本なのです。
「善」は、平常心に宿る
弓道の世界には、敵はいません。相手を倒すために弓を引くのではないのです。
もし敵がいるとすれば、それは動揺し、乱れゆく自分自身の心です。
弓道とは、自分の内面と向き合い、心を養い、いついかなるときも平常心を保つことを目指す道です。
また、弓道は「礼節」を重んじます。相手を慈しみ、尊重する心こそ、弓道の基本精神なのです。
「美」は、「真」と「善」の結晶
弓道における「美」は、単なる形の美しさではありません。
正しい構え、正しい動作、そして磨かれた内面の人格。
このすべてが一体となったときに、はじめて理想的な「美」が現れます。
完成された美しい弓を目指して、ひたむきに努力し続ける。その姿そのものが、日本の弓道が持つ独特の美しさなのです。