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不育症と着床障害の検査のなかで、抗リン脂質抗体(約9種類)と、プロテインS、第12凝固因子が、よく調べられています。異常値ならば、胚、胎児のまわりに血栓ができやすく、妊娠の継続ができにくくなるのです。どこまで調べる必要があるのか、治療はどうするのかは、担当医師の専門知識と治療経験により、また、患者様...
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胚への栄養血管であるラセン動脈に血栓を作ってしまうことにより、流産・死産の原因となる抗リン脂質抗体の有無についての検査があります。世界的に認められている抗リン脂質抗体症候群の分類基準(2006年)に抗カルジオリピン抗体IgM の検査は含まれていますが、現在、日本の保険未収載のため、保険の検査では検査...
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免疫というと、たぶん抵抗力と考えませんか。抵抗力と考えていいのですが、もう少し、詳しく言うと、免疫とは、自分以外の異物に対して、攻撃して排除する体の防衛システムのことです。免疫を担う免疫細胞は、白血球の仲間であり、体の骨髄で作られています。骨髄とは、すべての骨の内部の空洞にあるどろどろした液体のこと...