エコロジー − LED照明
1月
6日
日本ではシャープショックといわれるLED電球の低価格化が加速しているようです。従来1万円近くしていたLED電球を4000円で発表したようです。
東芝の試算によると、日本国内の照明がすべてLED照明に置き換わるとCO2は約52%の削減を達成するそうです。(下記図参照、出所:東芝)一方、野村総研の予想では、世界のLED市場は2008年の1347億円が年率平均37.3%成長を達成し、2012年には4742億円市場の成長すると予測しています。
エコロジー観点からみれば良い事ですが、ビジネスとして成立するかどうか?大きな疑問点がひとつあります。それは市場がすぐに頭打ちになり、買い替え需要・市場は小さいということ。LED自体の寿命が40000時間とか長いことから通常白色電球を1年毎で交換していたのが、5−7年交換が不要になってきます。
市場拡大には先進国後に発展途上国という世界市場を狙わないとビジネスとして続かない。そのときにMade In Japanでどこまで対応できていくか?
半導体や液晶技術、ビジネスと同じ経路がもっと早いスパンで起きる可能性は大です。しかも、白色LED特許が切れて、価格がもっと安くなってくると海外企業の参入、特に中国、韓国はもっと激しくなり、シャープショックという日本島国の話では終わらないでしょう。
実際、昨年ラスベガスのLED展示会では日本・韓国企業より中国企業の出展が目立ちました。品質としてはまだまだでしたが、これも時間の問題かもしれません。