#9 エンジェルグループでのディールメーキング
7月
11日
Alliance of Angelsでは毎月一回メンバーミーティングを行い、4社から5社ほどのスタートアップ企業を招待して、メンバーの前で出資を受ける為のプレゼンテーションをします。このグループには数多くのスタートアップ企業が応募するため、ここに招待された企業は2回スクリーニングを受け出資を受ける準備があると判断された企業です。その為毎回ミーティングで出会う企業は興味深い所が多いです。プレゼンテーションは持ち時間である十分以内に事業内容やチーム、そして過去の実績や将来の展望などを語り、投資家の興味を引き付けます。
エンジェル投資家達は、自分が興味を持ったスタートアップ企業にデューディリジェンスの申し込みを行いその企業を調査し、リスクを洗い出す作業をします。通常この作業を興味を持ったエンジェル投資家がチームを組み、作業を分担して進めます。この作業はおよそ8週間を目安に行われますが、状況によって早くも遅くもなります。
デューデリジェンスが終わり、エンジェル投資家達がスタートアップ企業に投資を決定してもそこで企業と投資家とのやり取りは終わる訳では無いです。企業は事業の進捗状況を投資家側に伝え、投資家側は企業が直面している問題にアドバイスを与えたり、ネットワークを駆使して問題解決の手助けをします。企業は事業を成長させる事、そして投資家は投資先企業が成功しリターンを得る事がゴールなのでお互い協力しあう事は理に適っている事なのです。こうして投資家は投資先企業からリターンを得る確率を引き上げ、得たリターンで次の新しい投資先に投資をする事によりプラスの投資サイクルを作り上げているのです。
by Takaichi Aoki
#4 Issue