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アライクマと一緒もいいもんだ! &映画「ルーム」レビュー

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テレビだって観るんだ。... テレビだって観るんだ。






平和主義なんだ!... 平和主義なんだ!






いたずらじゃなくて、習性って言... いたずらじゃなくて、習性って言ってくれ!





敷きものや、タペストリーじゃな... 敷きものや、タペストリーじゃないぜ!







犬と同じに家族の一員だよ。... 犬と同じに家族の一員だよ。


アライクマも飼ってしまえば、

ちゃんと一緒に暮らせる!
















親子二人にとっての全ての世界は監禁された狭い密室の中だけだった!

全米映画公開

“Room”



(米国 2015年10月16日公開)







邦題: 日本の権利は買われているので
来年には劇場公開の予定)

ジャンル: ヒューマンドラマ・スリラー

配給会社: A24フィルムズ

製作会社: フィルム4・プロダクションズ、
エレメント・ピクチャーズ他

監督: レニー・アブラハムソン

原作: エマ・ドナヒュー(「部屋」出版 講談社)

製作: デヴィッド・グロス、エド・ギニー

製作総指揮: ジェフ・アーカス、
ローズ・ガーネット、
アンドリュー・ロウ、
テッサ・ロス、
ジェシー・シャピーラ

脚本:エマ・ドナヒュー

撮影:ダニー・コーエン

編集:ネイサン・ヌーゲント

音楽:スティーヴン・レニックス

美術(プロダクション・デザイナー):イーサン・トーマン

衣装:リア・カールソン

俳優: ブリー・ラーソン、
ジェイコブ・トレンブリー、
ジョアン・アレン、
ウィリアム・H・メーシー

映像時間:1時間58分

お薦め度: ★★★★(4★が満点)



(ストーリー)

今日はジャックの5歳の誕生日。

ジャックとママは小さな部屋に住んでいる。

ママは、ジャックの5歳の誕生日を祝うケーキを作った。

部屋は電子コードで開閉ができる鍵が

付いていて、部屋の上には天窓がある。

ジャックは、テレビを見るのが大好きで、

アニメの主人公が友だち。

でもジャックは知っている、

テレビに映るモノはホントのことではないことを。

自分とママと部屋だけが

ホントのこと。ママはジャックが肉体的にも、

精神的にも健康でいられるように

最善を尽くしてくれている。

ジャックはママ以外の人間を一人だけ知っている。

それはニックと言う男性で、

食料品と日用品を渡しに、

彼がやって来る時だけ、

ジャックは衣装ダンスの中で寝なければならなかった。

ジャックのママは、昔、誘拐され、監禁され、、

子供ができてしまった。 その子供がジャックである。

ジャックは生まれてから、

部屋の外に一度も出たことがない。。。

極限状況を生きる人間の気高さと勇気を謳った物語り。





(監督・俳優・製作スタッフ等)

監督は未公開作品ながら

「FRANK – フランク–」(2014)と言うかなり

ユニークなコメディを撮ったレニー・アブラハムソン、

原作はこの作品の元となる小説「部屋」を

書いたエマ・ドナヒュー、

製作は「もしも君に恋したら。」(未公開・2013)の

デヴィッド・グロスと「シャドー・ダンサー」(2011)の

エド・ギニー、製作総指揮は

「麦の穂をゆらす風」(2006)の

アンドリュー・ロウ、「誰よりも狙われた男」(2013)の

テッサ・ロス他が担当、

脚本は原作者のエマ・ドナヒューが担当、

撮影は「英国王のスピーチ」(2010)で

アカデミー賞の撮影賞にノミネートされた

ダニー・コーエン、編集は監督の

レニー・アブラハムソンと一緒に

「FRANK – フランク–」で一緒に

仕事をしたネイサン・ヌーゲント、

音楽も監督と一緒に「FRANK – フランク–」で

仕事を一緒にしたスティーヴン・レニックス、

美術(プロダクション・デザイン)は

「恋人まで1%」(2014)の

イーサン・トーマン、

衣装は「テイク・ディス・ワルツ」(2011)の

リア・カールソン、主演のママ役には

「21ジャンプストリート」(2012)や

「ドン・ジョン」(2013)に出演し、

今回は初主演となったブリー・ラーソン、

共演には、息子のジャック役には

子役のジェイコブ・トレンブレイ、ジャックの

祖母役にはジョアン・アレン、ジャックの義理の

祖父役にはウィリアム・H・メイシーなどが出演している。




(作品評価)

• まず、この作品は誘拐・監禁をテーマとした

ヒューマン・ドラマとしては

本当に良く出来た作品だと言える。

普通の映画では、救出されたところぐらいで終わるか、

エンディングに一捻りしてあるぐらいだが

(例として最近の「ザ・コール[緊急通報指令室]」や

「プリズナーズ」など)、この作品は

救出された後の母親の苦悩や家族の

戸惑いなどが良く描けていたと思われます。

• 原作の小説を執筆したエマ・ドナヒューが、

脚本を担当したので、原作との解離性が薄く、

また原作が「部屋 上・インサイド」

(監禁されていた状況を記したもの)と、

「部屋 下・アウトサイド」

(救出されてからの母親の

PTSD-心的外傷後ストレス障害と

快復を記したもの)としての苦悩と言う

2部形式で発表されているのを、

忠実に映像化されている。

• この種の映画は、エンディングが

非常に難しいと思われるが、

エンディングも上手く処理がなされており、

すんなりと観ている人も受け入れる作りとなっている。

• カナダとアイルランドの共同製作なので、

今年の(2015年)の

トロント映画祭で初お披露目され、

ベスト観客賞を取り、

またバンクーバー映画祭でも

最優秀カナダ映画賞を取っている。

また、最近発表された

インディペンダント・スピリット賞にも

3賞(ブリー・ラーソンが主演女優賞、

エマ・ドナヒューが新人脚本賞、それに編集賞)に

ノミネートされている。

まだまだ、これからアカデミー賞狙いの

良質な作品が出て来るが、

多分母親役の女優のブリー・ラーソンは

かなりの確率でアカデミー賞に

ノミネートされるものと思われます。

• A24フィルムズと言う弱小の

配給会社が配給を担当したのと、

なかなか商業的に客が多く入る作品とは言い難く、

現在3百万ドルと言う微々たる興行収入ですが、

もしアカデミー賞にノミネートされれば、

口コミやネットによる評判もも上がって来るので、

もう少し興行的にも良くなるものと思われます。

• 「罪を憎んで、人を憎まず」と言うが、

この作品の誘拐犯の男性には

さほど憎い感情を作品を観ている間中も、

観終わった後も抱かなかった。でも、7年間も

あの小さな部屋に閉じ込めておいたと言う罪に

対しての憎しみはかなり心の中で燃え上がった。






先週末の(11月29日付け)の

全米映画公開興行収入10位の成績



1位: ドル箱作品の「ハンガー・ゲーム」シリーズの

完結編のSF・アクション・アドベンチャー作品
   
2週目も約1億ドルを稼ぎ、累計は超大台の

2億ドル(約244億円)に迫る興行。


2位: ディズニーが公開した
   
最新ピクサー3D冒険ファンタジー・アニメ作品

「アーロと少年」が、デビュー週で

約5500万ドル(約68億円)を稼ぎ初登場。

http://www.disney.co.jp/movie/arlo.html


3位: スポーツ・ヒューマンドラマ作品

「クリード チャンプを継ぐ男」が

初登場で約4200万ドル(約52億円)の売上げ。

http://wwws.warnerbros.co.jp/creed/


4位: ジェームズ・ボンドの「007」シリーズ

「007スペクター」が4週目で二つ順位を落としたが、
   
約1300万ドル(約16億円)を積み増し、

4週目の累計で1億7600万ドル(約217億円)と

そこそこのヒットとなった。  


5位: チャールズ・M・シュルツの国民的漫画を映画化した
   
3Dアニメのファミリー・コメディ作品

「I LOVE スヌーピーTHE PEANUTS MOVIE」が

約970万ドル(約12億円)を積み増し、
   
大台の1億ドルを超え、

累計で約1億1700万ドル(約144億円)となった。


6位: クリスマス・コメディ作品
   
「The Night Before」が2週目は

約840万ドル(約12億円)を売り上げたが、

2週目の累計が約2400万ドル(約30億円)と低調。


7位: ハリウッドのリメイク作品

「The Secret in their Eyes」が

2週目で約440万ドル(約5億円)とかなり低調、

2週目の累計が約1400万ドル(約17億円)と

ほぼ沈没したのか。


8位: バイオ・ドラマ作品で、

アメリカの名門地方新聞である

「ボストン・グローブ」紙が
   
カトリック教会ボストン司教区内で起きた

教区司祭による児童への性的虐待事件を

特集記事を扱い、同年のピューリッツァー賞を
  
受賞したチームの活動を描いた

オープン・ロード・フィルムズの「Spotlight」が

館数を先々週末より約300館ほど増やし、
   
約440万ドル(約5億円)を稼ぎ引き続き8位。


9位: 恋愛・青春ドラマ作品の「ブルックリン」が

館数を約700館以上増やし、

4週目にして約400万ドル(約5億円)を稼ぎ

圏外から9位に入った。


10位: SF小説の「火星の人」を映画化した

作品の「オデッセイ」が引き続き好調で、

約320万ドル(約4億円)を積み増し、

9週目の累計が超大台の2億ドルを突破して、

約2億1800万ドル(約269億円)で大ヒット。























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