ついにテスラ新車発表! &映画「クリムゾン・ピーク」レビュー
11月
24日
2016年、米電気自動車会社テスラモーターズの
中心モデルとなる公算が極めて高いテスラ「モデルX」
の第一号が、先月末に、ついにカリフォルニアの
工場に納車された模様。
たびたび、発売延期となっていたモデルX。
なんといっても、この車の特徴は、
俗にいガルウイングと呼ばれる羽のように
上がりながら開く後部ドア。
これを、「ファルコン ウイングドア」と
テスラは名付けている。
3列シートで7人が乗れる。
自動車各社はこの9月の発表で、
新車販売台数は、年間販売に
換算して、1750万台と史上最高に近い水準を維持。
しかも、クロスオーバー車の市場シェアは
どんどん上昇している上、一般的には
クロスオーバー車は、同じサイズの車に
比べると収益性が高い。 つまり儲けが大きい。
しかもガソリン価格に左右されることのない
テスラである。
モデルXの躍進は、十分期待できそうだ。
スタイル: クロスオーバー 4ドア
パワートレイン: AWD
予想価格: 90,000 ~ 140,000ドル
名匠ギレルモ・デル・トロ監督が新境地に挑んだゴシックホラー!
“Crimson Peak”
(米国 2015年10月16日公開)
邦題:「クリムゾン・ピーク」
(東宝東和が来年1月8日から公開予定)
ジャンル: ミステリー・ゴシックホラー
配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ
製作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ
監督:ギレルモ・デル・トロ
製作:トーマス・タル、ジョン・ジャシュニ、カラム・グリーン、
ギレルモ・デル・トロ
製作総指揮:ジリアン・シェア
脚本:ギレルモ・デル・トロ、マシュー・ロビンス
撮影:ダン・ローストセン
編集:ベルナ・ビラプラーナ
音楽:フェルナンド・ベラスケス
美術(プロダクション・デザイナー):トム・サンダース
衣装:ケイト・ホーリー
俳優:ミア・ワシコウスカ、
ジェシカ・チャステイン、
トム・ヒドルストン、
チャーリー・ハナム、ジム・ビーヴァー
放映時間: 1時間59分
お薦め度: ★★(4★が満点)
(ストーリー)
裕福な家庭の一人娘として育ったヒロインの
イーディスは、作家を夢見て執筆をしていた。
彼女は、幼い頃から幽霊を
見ることが出来る能力を持っていた。
父親が不可解な死を遂げた後、
幼馴染の若い医者の男性の
アランと、ミステリアスなよそ者の
男性のトーマスとの間で心が揺れる。
しかし、過去の亡霊から逃れるべく、
結局彼女はトーマスとの結婚を選んでしまう。
そして、トーマスの姉ルーシルと一緒に
イギリスに戻り、赤粘土が雪を赤く染めることから
クリムゾン・ピーク(赤い山頂)と
呼ばれる土地に建つ広大な屋敷で
暮らすことになる。
しかし、住み始めて直ぐに屋敷では
深紅の亡霊たちが次々に姿を現し、
彼女に「クリムゾン・ピークに気をつけろ!」と
警告するのだった。
果たして、その言葉の意味とは、
またイーディスが知ってしまったことは
一体何なのか。
深紅に染まる山頂にそびえ立つ屋敷の
怖ろしくも美しい秘密とは。
(監督・俳優・製作スタッフ等)
監督はアカデミー賞3部門を
獲得した名作「パンズ・ラビリンス」(2006)や、
最近「パシフィック・リム」(2013)などで知られる
メキシコ出身の名匠ギレルモ・デル・トロ、
製作は今年の超大ヒット作「ジュラシック・ワールド」
などの製作総指揮をしたトーマス・タルと、
「GODZILLA」(2014)などの製作を担当した
ジョン・ジャシュニ、それに監督の
ギレルモ・デル・トロ他が担当、
製作総指揮は「パシフィック・リム」続編の
製作総指揮を担当する他は
目立った作品の製作に関与していない
ジリアン・シェア、脚本は「ミミック」(1997)で
監督と一緒に脚本を書いたマシュー・ロビンスと
監督のギレルモ・デル・トロ、
撮影は「サイレントヒル」(2006)などの
ダン・ローストセン、編集は監督と一緒に
「パンズ・ラビリンス」や
「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」(2008)などの
編集を手掛けたベルナ・ビラプラーナ、
音楽は 「MAMA」(2013)などの
フェルナンド・ベラスケス、
美術(プロダクション・デザイン)は
「アフター・アース」(2013)などの
美術を担当したトム・サンダース、
衣装は「パシフィック・リム」で監督と
一緒に仕事をしたケイト・ホーリー、
主演のヒロインのイーディス役には
「アリス・イン・ワンダーランド」(2010)などの
ミア・ワシコウスカ、姉のルーシル役には、
「ヘルプ~心がつなぐストーリー」(2011)や
「インターステラー」(2014)、
最近では「オデッセイ」などに出演して、
今ハリウッドで一番売れている女優の
ジェシカ・チャステイン、トーマス役には、
「マイティ・ソー」(2011)や
「アベンジャーズ」(2012)などに出演している
トム・ヒドルストン、それに幼馴染のアラン役には、
「パシフィック・リム」で
主役を演じたチャーリー・ハナムが出演している。
(作品評価)
• 美術は重厚で、
また衣装は華麗で素晴らしいのだが、
若くて世間知らずの女性作家を夢見る
ヒロインが、クリムゾン・ピークに建つ
壮大なお城のような屋敷で生活を始めて、
夫が見かけとは違う人物であることに
始めて気付くと言うゴシックホラーであり、
プロットが「火曜サスペンス劇場」程度の
お粗末さで、前評判が高かったわりには、
いささか拍子抜けの内容であった。
• ギレルモ・デル・トロ監督は、
前作の「パシフィック・リム」でアメリカでの
興行収入を約1億ドル以上稼ぎ、巨大怪獣と
人型巨大ロボットとの戦いを圧倒的スケールで
描き出したSFアクション・エンタテインメント超大作を
撮ったが、今作は彼の主戦場とも言える
ファンタジーや特撮ものから離れ
ゴシックホラーと言う新しいジャンルに
挑戦をしたものの、あえなく討ち死にと言う感じで、
アメリカでの興行収入はたったの
3千万ドル止まりであった。
• トム・ヒドルストンと
チャーリー・ハナムの二人の
カッコ良いハンサムな男性に想いを
寄せられるヒロインのイーディスだが、
どうもこのオーストラリア出身の女優の
ミア・ワシコウスカは、演技が余り上手いとは言えず、
女優としてのオーラも感じられず、
何故一流の監督やプロドューサーが主役に
抜擢するのか疑問である。
• インディ系作品としては秀逸だった
ギレルモ・デル・トロのデビュー作品の
「クロノス」(1992)、
その後ハリウッドに招かれ撮った「ミミック」や
「ヘルボーイ」シリーズなど、
彼独特の映像の世界感で観客を
魅了して来た監督だったが、
新しいジャンルに挑戦をした今回の
「クリムゾン・ピーク」は残念ながら
不発に終わったと言わざるを得ない。
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